『パブリックコメント』を活用してみませんか?
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パブリックコメント制度とは?
「パブリックコメント制度」ってご存知ですか?
パグリックコメント制度
パブリックコメント(英: Public Comment)とは、公的な機関が規則あるいは命令などの類のものを制定しようとするときに、広く公に(=パブリック)、意見・情報・改善案など(=コメント)を求める手続きをいう。公的な機関が規則などを定める前に、その影響が及ぶ対象者などの意見を事前に聴取し、その結果を反映させることによって、よりよい行政を目指すものである。通称パブコメ。
※ Wikipedhiaより
私達が暮らしている地域は、自治体によって治められています。
暮らしている場所が市であれば市役所、町であれば町役場に、さらに広く都道府県で考えれば県庁など。
さらに広く考えれば日本国であり日本政府でも実施されています。
私自身の意見が届きやすいのは身近な市町村の自治体になります。
そして自治体には、私達市民の声を聞く制度が法律で定められていて、整備されているのです。
江戸時代の「目安箱」みたいな制度ですね。
活用されていない「パブリックコメント」
以前役所の方に確認してみて驚いたのですが、少なくとも私が住んでいる那覇市ではパブリックコメント制度に意見する人は普段はほとんどいない、という現状です。
せいぜい1件とか2件とか。
せっかく私達個人の意見を聞き入れる制度があるにも関わらず、利用されていないのが現実ということですね。
私も那覇市民として、投稿しようと思ったことがあり、事前にいつ頃に公募を出すという情報を得ていたため、市役所のホームページを確認していたのですが・・・
いつ更新されたかがよく分からずにおりました。あとになって、担当者に確認してようやく見つけた始末。
意識していたのに分からないなんて・・・
誰にも気づかれないように、ひっそり更新されて、ちゃんと制度は機能していますよ、というスタンスのような印象でした。
また、参考文書が難しく分かりにくいので読む気も失せますし、意見もいちいちWordの文書をダウンロードしてそれに記入してから送らないといけない、という手間のかかる手続き・・・。
パブリックコメントが活用されていない理由としては、勝手な推測ですが、以下のようなことが考えられます。
市民側の理由
- 意見を言える制度があることをそもそも知らない
- 政治家に任せているから必要ない
- 発言したところで、自分一人の意見が聞いてもらえるとは思えない
- 提示されている資料も難しく、手続き自体が決められたフォーマットでめんどくさい
自治体側の理由
- コメントの多くはクレーム的なものが多いので、対応がめんどくさい
- 法律で決められているから仕方なく表示しているだけ
- できれば仕事を増やしたくない
- 予備資料として難しい資料を提示し、コメントを書くための書式も決めて、手続きを面倒にしている?
自治体側が、 『自治をよりよくするためには、組織票などの意見に左右される議員だけよりも、広く一般の方の意見を拾っていくべきだ』という思いが強ければ、おそらくこの制度はもっと啓蒙されて広く告知がされるはずでしょう。
しかし、上記のような理由で形式的に表示されているだけ、というのが那覇市も含め、多くの自治体の現状なのかもしれません。
パブリックコメント制度ってそもそも必要なの?
さて、こんなに利用されていないパブリックコメント制度。そもそもこの制度自体が必要なのか?という疑問もわきます。
もう一度、目的を確認します。
国の行政機関が政令や省令等を定めようとする際に、事前に、広く一般から意見を募り、その意見を考慮することにより、行政運営の公正さの確保と透明性の向上を図り、国民の権利利益の保護に役立てることを目的としています。
目的から逆に考えてみると、市民がこの制度を利用しないことで、以下のようなことが過去に起こったことがある、起こり得る、あるいはすでに起こっていると思われます。
パブリックコメントを利用しないデメリット
- 権力のある一部の議員や自治体職員による影響が強く、行政運営が不透明で非公正(=不正)が行われる可能性が高くなる
- 市民の権利や利益が保護されない可能性が高くなる
ということで、一般市民がパブリックコメントを活用しなければしないほど、政治に関心を持たなければ持たないほど、行政は乱れてくる可能性が高くなる、ということになります。
パブリックコメントは、結果を公示する仕組みが制度化されているため、市民が関心を持ってコメントするほど、行政は公正になるので、私たちの一般の意見を行政に伝えるだけではなく、不正を予防する役割があると言えるでしょう。
つまり、「パブリックコメント」は「選挙権」と同様に、君主主義ではなく民主主義にとってとても大切な権利の一つと言えるのではないでしょうか?
まとめ
- パブリックコメント制度は民主主義における市民の権利の一つ
- 自治体は対応が面倒なので拡げたくないのが本音かも。
- 利用することで、不正政治を予防する役割もある
ということで、一般市民としては、やっぱり地域の持続可能な取り組みにつながる何かしらのアイディアがあれば、積極的に意見をした方が良いのではないかと思います。
つまらないクレームコメントを減らすために、手続きが面倒になっているのかもしれませんが、パブリック「コメント」なのだから、LINEアプリなどを活用してもう少し市民が意見を言いやすくする工夫も欲しいなと思います。
ということで、私も関心のある事項には積極的に発言してみようと思います。
皆様も積極的にパブリックコメントを活用して自分が住んでいる地域をより良くするために声を上げてみませんか?
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