クーラー(エアコン)の節約設定
暑い沖縄ではクーラー(エアコン)は必須の電化製品ですよね。
でも、そのクーラーが電気代を大幅に引き上げる原因になっていることは、アナタもご存知のはず。
電気を多く使っているということは、財布の負担を増やしているだけではなく、その分電力増加のための化石燃料を燃やして二酸化炭素を排出していることになるので、地球環境に悪影響を与えていることにもなります。
エコでお財布にも優しく、かつ快適な空間を保つための、クーラーの節約設定・使い方を確認しておきましょう。
このページの概要
クーラーの省エネ設定
温度設定
まずは基本の温度設定。
冷房時はよく言われている室温28℃くらいが望ましいです。
沖縄は太った人が多いので、どうしてもそれ以下で設定する傾向は強いとは思いますが、以下の値段の目安を参考にしてください。
1℃下げると、約70Wの消費電力が上がります。
これを1日5時間利用したと考えてみましょう。
1ヶ月でどれくらい電気代が上がってしまうのでしょうか?
沖縄電力の電気代の単価は約28円(従量電灯 120kWh~300kWhの場合 2019年1月現在)での計算
温度設定 (N℃下げると・・) |
消費電力の目安 | 1か月の電気代上昇 |
---|---|---|
1℃ | 70W×5時間×30日間 | +294円 |
2℃ | 140W×5時間×30日間 | +588円 |
3℃ | 210W×5時間×30日間 | +882円 |
4℃ | 280W×5時間×30日間 | +1176円 |
5℃ | 300W×5時間×30日間 | +1470円 |
※電気料金計算サイトより
上記の表のように、温度設定を1℃下げると1か月で約300円電気代が上がってしまいます。
暑いからと言って、クーラーの温度設定を最低の18℃までガンガン下げる人も多いのではないでしょうか?
推奨温度の28℃と比較すると、18℃まで下げると10℃も下げることになるので、1か月の電気代では、約3,000円程多く支払うことになってしまいます。
また、計算では1日5時間で計算していますが、ご家庭によっては夜中もずっと付けっぱなしの場合も多いかと思います。
クーラーは1日20時間は稼働しっ放し、という場所もあるかと思います。
そうすると、単純に上記の表の4倍になりますので、1℃下げると1か月で約1,200円の負担が増えることになります。
5℃下げると、1か月で約6,000円の負担増ですね。
ちなみにそれくらい使っているところでは、月の電気代が300kWを超えるのが当たり前でしょうから、その場合の沖縄電力の電気代単価は約30円となるので、上表よりもっと高くつくことになります。
やはり、適切な温度設定に保つほうが、お財布にも地球にも、そして健康にもやさしいですよね。
風量設定
結論から言って、『自動』がオススメ。
ちなみに、電気代節約には温度を下げるより、まずは風量を強にする方がいいです。その方が消費電力が小さくて済むんですね。
温度設定を下げると、室外機を稼働するために消費電力が高くなってしまいます。
風量が強くなれば、体感温度が下がりますので、設定温度を下げるよりエコになります。
しかし、風量を強くすると、意外とそのまま忘れてしまい、室温が下げってきても風量が強いままになってしまうのは効率が悪いです。
したがって、室温環境を確認して、設定温度と室温の差が大きいときは風量を強くして、差がなくなると風量を自動的に弱くしてくれる「自動設定」が望ましいという結論になります。
風向き設定
冷房を考えると『上向き』で固定が望ましいです。
冷たい空気は下に下がっていく性質があります。
そのため、冷たい空気を下に向けてしまうと部屋の上部にある空気はなかなか冷えません。
部屋全体を早く冷やすためには部屋の上部の空気を冷やすことで、冷えた空気が下がっていって自動的に下部の空気も冷やしてくれるので風向は「上向き」が良いのです。
ちなみに暖房の際は、暖かい空気は上に上がっていくので、エアコンの風向きは逆に「下向き」にしておきます。
こまめにON・OFFがいいの?
長時間クーラーを使わないときは、もちろんスイッチをOFFにすべきです。
ところが、クーラーは電源を付けるときに大きな電力を消費するため、あまりしょっちゅうON・OFFを繰り返すと、かえって電力の浪費になります。
では、どれくらいの時間であれば、一旦OFFにしておいた方がよいのでしょうか?
これは、機種や環境にもよりますが、一般的な検証では『目安35分間以内であれば、付けっぱなしの方がよい』との結果が出ています。
例えば、ちょっとコンビニまで買い物してくる、30分以内に戻ってくる、ということであれば、クーラーは切らない方がよい、ということですね。
外出時間が確実に30分以上になる、ということであれば、クーラーの電源を一旦OFFにした方がよい、ということです。
匂い対策
省エネ対策とは少しジャンルが違うかもしれませんが、快適なクーラー生活を考えるとニオイ対策はとても大切です。
特に長時間の使用した後には、以下をオススメします。
使用後に「送風」にする
これは、クーラー使用後に結露してカビが生えるのを防ぐためです。
きちんと乾燥させるためには、1時間くらい送風させるのが望ましいです。
送風だけなので、電気代は2円ほどで済みます。
エアコンの最近の機種は、自動で内部クリーニングの機能があるものが多いので、買い替えの際は検討してみてくださいね。