東京の気温が鹿児島県の屋久島並みに

2017年5月に発表された、気象庁の最新シミュレーションの結果がニュースで放映されました。

このまま地球温暖化が進めば今世紀末には東京都心の平均気温は、鹿児島県の屋久島とほぼ同じになるという衝撃の発表でした。

シミュレーションによると、必要な温暖化対策が行わないと、温室効果ガスの濃度が大幅に増えていきます。地球温暖化がどんどん進み、今世紀末には20世紀末と比べて平均気温が約4.5度上昇するとのことです。

温暖化対策が行われない

温室効果ガスの濃度がさらに上昇

温暖化が進む

2099年には、平均気温が4.5度上昇
(東京都心は鹿児島県の屋久島並みに)

日本の各地域の気温上昇予想

さらに、日本の各地域の温暖化による影響が詳細に分析されています。
一覧にまとめてみました。

地域 予想上昇気温 猛暑日の年間日数
北日本 4.8~4.9度
東日本 4.3~4.5度 20~30日増加
西日本 4.1度 20~30日増加
沖縄・奄美 3.3度 50日程度増加

気象庁 地球温暖化予測情報 第9巻 (2017年)より

そのほかにも、1時間に50mm以上の非常に激しい雨(いわゆるゲリラ豪雨)が降る回数も全国平均で2倍以上に増えると予想されています。

ニュースを知って思うこと

NHKのニュースは淡々と読み上げられ、まるで大したことないような印象すら受けてしまいます。

しかし、考えてみれば平均気温が4.5度も上昇するなんて、かなり危険な事ではないかと思われます。

環境保全団体WWFによると、平均気温が上昇するにつれ、以下のような危機が訪れることを訴えています。

平均気温※の上昇 訪れる危機
0℃~1℃ 暑熱や洪水など異常気象による被害の増加
1℃~2℃ サンゴ礁や海氷の崩壊リスク向上
マラリアなどの感染症拡大
作物の生産高の減少
2℃~3℃ 利用可能な水の減少
3℃~4℃ 広い範囲で生物多様性の損失
海面水位の上昇
食糧生産の危険
多くの種で絶滅危機


※ 1986~2005年の世界の平均気温を基準とする
※ IPCC AR5 WG2 SPMを基に作成

上記の表を見ても分かるように、平均気温が4℃も上昇すると、私たちの生活への影響はおろか、我々人類の平穏な生活すら危ぶまれる地球全体への危機的な状況が訪れる可能性すら示唆されています。

因みに上記の表の基準で言うと、既に0.6℃ほど上昇しているとのことです。

確かに異常気象という言葉を聞きなれるほど、天気予報はここ数年でひどい情報ばかり耳にします。
サンゴ礁も白化し、日本にはいなかった蜘蛛や蚊を媒体とした感染症などがニュースを騒がしています。

子供や孫たち、そして未来のためにも私たちの世代でできるだけのことはしておきたい、と感じる日々です。

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