沖縄の水問題
沖縄の水問題について調べてみました。
水不足リスクと隣り合わせの土地柄
水は高い山から河川を伝って流れてくるのが一般的ですよね。
安定的な水源を確保するために河川の水を貯めて、水道用にダムを造る場合もあります。
しかしながら、沖縄本島は、山が少ないので、真水が流れる河川も少ないのです。
沖縄県で一番高い山は、於茂登岳(おもとだけ)で標高わずか「525.5m」
そもそも、山とは呼ばれず岳(たけ)ですね・・(苦笑)
しかも、その山は沖縄本島ではなく、八重山諸島の石垣島にあります。
東京の日帰り登山で知られる高尾山の「599m」より低いのです。
ちなみに沖縄本島で一番高い山はやんばるにある与那覇岳で、標高503m。
こちらも「岳」なので、本土の人が考える山は、沖縄には存在しないのかも・・。
また、石灰岩質でできた島の土地は、雨水がしみ込んでしまって、自然のため池などができにくい土地柄でもあります。
さらに山が全くない宮古島などの離島では、湧き水も少なく、慢性的な水不足で、雨水を貯める桶が各家にあったりと水不足解消のために各家が生活をしのいできていましたが、雨が少ないと農業が壊滅的になるといった大きなリスクと隣り合わせにあり、歴史的に水には大変苦労させられた時代を経てきています。
1970年~80年代は、戦後復興から日本本土への返還などを経て、産業が復興し人口も増える中、甚大な水不足に悩まされました。
毎年のように給水制限が行われ、ダムが干上がりそうになる深刻な水不足自体にもなりました。
県内の建物には今でも対策のために設置された屋上などに水タンクが残っています。
2020年現在は、国、県、水道局管理のダムは11に増え、一昔前の水不足は解消されつつあります。
しかしながら、雨水や台風に依存している以上、気象変動により台風が来ないような事
態になれば再び水不足の懸念が生じてきます。
ということで、沖縄はやはり水不足となるリスクと隣り合わせの土地柄だと言えるでしょう。