フランスで45.9℃、メキシコでは雹(ひょう)・・
2019年6月末。
新聞を見たら、ちょっと驚きを通り越して恐怖を感じる内容でした。
世界各地で異常気象の影響が広がっている。
欧州では熱波による猛暑が深刻で、フランスでは過去最高の45.9度を記録した。
メキシコでは蒸し暑い天気が一転して、激しいひょうが降った。豪雨は日本の九州地方だけでなく、中国やインドでも報告されており、洪水による死者も出ている。
7~8月も異常気象は続く可能性があり、観光や経済に影響を及ぼしかねない。フランスでは6月28日、南部モンペリエ近郊で45.9度を記録した。
AFP通信によると、これまでは2003年に同地域で記録した44.1度が最高だった。この時は約1万5000人が熱中症などで死亡した。
ドイツやポーランド、チェコでも気温が40度近くまで上昇し、6月の最高気温を記録したという。欧州ではエアコンを設置していない一般家庭も多く、熱中症も報告されている。
仏保健省は「生命に危険が及ぶレベル」だとして、日中の運動を控えるよう国民に注意を呼びかけた。欧州の6月は一般的に午後9~10時ごろまで明るく、さわやかな気候で一日を過ごすのにもっとも良い季節だ。極度の暑さによる観光客減を懸念する声も出ている。
メキシコ中部ハリスコ州のグアダラハラでは6月30日、蒸し暑かった天候が一変し、大量のひょうが降った。1メートル以上積もった場所もあった。
車庫や住宅の出入り口が埋まり、軍や警察が出動して除去にあたった。同地でこれほどのひょうが降るのは初めてだといい、当局も対応に苦慮している。インド第2の都市ムンバイでは、記録的な大雨による被害が広がった。
建物の倒壊などで20人以上が死亡したという。現地メディアは今回の大雨が「過去数十年で最悪だ」という地元当局者の声を伝えている。
電車やバスの運行停止や航空機の欠航も相次いだ。当局は自宅待機を呼びかけ、経済活動は当面は停滞しかねない状況だ。
異常気象は世界各地に広がっており、地球温暖化が影響しているとの指摘は多い。
国際労働機関(ILO)は1日、温暖化が経済に与える影響などについての報告書を発表した。労働者はおおむね気温が35度を超えるとストレスを感じ、生産性が低下すると指摘した。報告書では、気候変動の経済損失は1995年に2800億ドル(約30兆円)だったが、2030年には2兆4000億ドルまで拡大するとの見通しも示した。
6月の20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)では、首脳宣言に気候変動などの地球環境問題に対応するため「エネルギー転換を促進し主導する緊急の必要性を認識する」との文言を盛り込んだ。
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は18年10月に発表した報告書で、30年にも世界の気温が産業革命前に比べて1.5度上昇すると警告した。
ただ、温暖化対策では米国と欧州、先進国と途上国で意見が食い違っており、有効な対応策は打ち出せていないのが実情だ。各国がまとまらない状況で、今後も自然災害が拡大し続ける可能性もありそうだ。
※2019年7月5日 日本経済新聞 電子版より
危機感が行動するキッカケに
人間は、危機感を感じたとき行動に移ります。
逆に言うと、危機感を感じない人は、なかなか行動に移りません。
目先の利益ばかりを追求する、そうせざるを得ない人たちもたくさんいるでしょう。
まず、異常気象の原因が人間が創り出してきたことを理解すること。
そして、改善していくには時間と労力が掛かるのは当たり前です。
2015年に国連で合意された、持続可能な開発目標(SDGs)。
この目標を上手に利用することで、世界が徐々にでも改善する仕組みをたくさん構築していくことが求められているのだと感じます。
明らかに動かなければならない時がきていますね。。
手遅れになる前に・・
まずは自分が危機感を感じて、できることから動いていこうと思います。