巨大深海魚が定置網に次々とかかる異常現象
2013年~14年の冬、日本海沿岸でダイオウイカやリュウグウノツカイといった、過去には幻とすら云われていた全長数メートルの巨大な深海魚が次々に定置網にかかっている、という異常事態が続いています。
「巨大な地震の前兆?」などとささやかれていますが、専門家でさえ答えを見出していない異常現象なのです。
通常 深海魚は数百メートルの深さで生息しています。
定置網は、わずか数十メートルの深さですので、そんな深さの網に深海魚が掛かるはずがありません。
また、高い水圧のかかる深海に慣れた深海魚は、浅い水域に来ると水圧が低すぎて、内臓や目が飛び出したりして死んでしまうことが多いのです。
浅い水域に来ること自体が自殺行為となる深海魚。
なぜこのような異常事態が起こっているのでしょうか?
2014年 巨大深海魚が発見された主な出来事
●1月
秋田県の男鹿半島の漁港で3mもの大きさのリュウグウノツカイが泳いでいた。
捕獲したが、水圧の変化の影響で、翌日水族館で死亡。
富山県でもリュウグウノツカイが水揚げされた。
NHKのテレビ番組で人気ものになったダイオウイカは、富山、新潟などで次々に水揚げ。
●2月
兵庫県の日本海側で、浅瀬で泳ぐダイオウイカが発見される。地元の漁師も一緒に泳いだ。
島根県では、冬の味覚の寒ブリがとれない代わりに、サヶガシラという売り物にならない深海魚が次々に捕れて漁業関係者が頭を悩ましている。
●3月
東京湾でもダイオウイカが現れ、関係者を驚かせた。
原因は、地球環境問題による海水の温度変化?
先にも述べたように、深海魚が浮上してきているのかは不明です。
有力な説として挙げられているのは、深海の海水温度は平年と違っていた、快適な温度の水域を求めて浅いところにまできたのではないかとされています。
地球環境問題が原因だとすれば、今までの人間の活動が遠因となっているとも考えられます。
生物にとって適した自然環境である地球であり続けてほしいものですね。