ブータンに学ぶ環境保護

【世界一幸福な国 ブータン】をご存知ですか?

ブータン王国は北は中国、東西南はインドに挟まれた南アジアの国です。
仏教を国教としている国で、国民のほとんどが輪廻転生を信じています。

2011年に国王と王妃が国賓として来日し、ニュースでも注目を集めました。
その際に【世界一幸福な国】としてニュースで紹介されたので、知っている方もいらっしゃると思います。

世界一幸福、といっても、国民の9割が農民で、経済的に豊かな国ではありません。
それでも、国民へのアンケート調査では国民の9割以上の人が『幸福』だと答えています。

国策が『国民の幸福度向上』

国の豊かさを表す指標として、GNP(Gross National Product 国民総生産)という言葉は聞いたことがあるかと思います。

しかし、ブータンではGNPではなくGNH(Gross National Happiness 国民総幸福量)を追及しています。

国民がいかに幸せに暮らすかを注視して政策に反映しているのです。
そんな独自の理念を持つことで、世界からも注目を集める国となっています。

環境保護が政策に

ブータンでは国土の半分ほどが自然保護区になっています。
お陰でたくさんの自然が残され、珍しい動植物も自然のままに暮らしています。

また、そういった自然保護区同士を結ぶように自然路も国が整備しています。
そういった自然路を通して、動物たちは自然区を行き来することもできるのです。

さらに、有機栽培も積極的に進められています。
【100%有機栽培】を目標に政治も後押ししているのです。

仏教徒である国民は、殺生を忌み嫌う精神から、自然と動物たちを守るようになっています。
また、「輪廻転生」を信じているのもあり、自分たちが100年後に生まれ変わったら自然がなくなっていたら困る、という精神から、地球環境を大切に保護するようにしています。

利益のために、どんどんと自然環境を侵食している日本の現状とは大違いですね。

幸福とは

「世界ふしぎ発見」というテレビ番組でブータン王国が特集されていました。
自然が豊かで、国民が自然と共に幸せに生活している様子がとても伝わってくる内容でした。

過去に海外技術協力事業の一環で、日本人の農業技術者である西岡京治氏がブータンの農業の発展に大きく貢献した歴史があり、幸いにもブータンは親日国家です。
これからはブータンの良いところを日本が学んでいく時代になってくるのかもしれませんね。

地球に生まれた人間は、地球の自然環境と共に生活することで本来の幸福を感じるのだと思います。
コンクリートに囲まれた街中で生活せざるを得ない場合もあるでしょう。
しかしながら、小さくても身近な自然環境に安堵し、環境を守りながら自然と共に生活する心を持ち続けていきたいものですね。

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