迫る気象危機!もはや手遅れなのか・・?
2020年後半に入りました。
世間はコロナ問題で一色ですが、そんな中時折かなり重たい気象変動のニュースが織り込まれてきます。
新聞記事の一部に、本当にサラッと書かれている程度なのですが、その内容がかなりヤバイ・・・
それなのに、マスコミが取り上げるのはコロナ関連ニュースが中心。
もちろん、それはそれで仕方がない事だと思います。
でも、この気象変動問題のニュース、真面目に読んでみると、ちょっとヤバイんじゃないでしょうか・・?
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北半球史上、最も暑い夏に
世界気象機関WMOによると、北半球の2020年夏(6月~8月)の気温が平均気温を1.17℃上回って、観測史上最も暑い夏であったことが報告されました。
8月に限定すると、北半球では平均を1.19℃上回って、観測史上最も高温だったとか。
世界の平均気温は、1977年以降平均を上回る状態が続いており、確実に地球温暖化が進んでいるとのこと。
北極海氷、史上2番目の小ささ 30年平均比で4割縮小
アメリカ雪氷センターとNASA航空宇宙局の発表によると、2020年夏の北極の海氷面積が、この40年間で2番目に小さくなったそうです。
1980年から2010年までの30年間の平均と比較して、およそ4割も小さくなっていたそうです。
明らかに地球温暖化の影響で北極の海氷が狭まってきており、白熊に代表される生態系への影響はもちろん、地球全体の気象パターンや海洋の循環に影響を及ぼし、当然日本の気候や海流にも影響を与えています。
更には永久凍土が溶けることで、内部に蓄積されてきた大量のCO2などの温室効果ガスが解放されて、更なる温暖化を招くという悪循環状態に陥ってしまっています。
世界の温室効果ガスの濃度、観測史上最高に
2019年のデータになりますが、WMO(世界気象機関)において、世界各地の観測解析の結果、世界の温室効果ガス(主要3種である二酸化炭素、メタン、一酸化窒素)の濃度が観測史上最高になったとのこと。
世界各地で観測を始めた1984年以降、最大です。
過去10年の平均増加量と2019年の増加量を比較すると増加率も上昇していて地球温暖化の傾向が強くなっているとのこと。
今年はコロナの影響で昨年よりは減ることにはなるでしょうが、引き続き気象変動による災害のリスクは高い状態が続くとのことです。
世界の温室効果ガスの濃度 観測史上最高に 世界気象機関が解析
日本は「2050年までに温室効果ガス排出量実質ゼロ」となったけど・・・
2020年9月に菅政権が発足し、その後『2050年までに温室効果ガス排出量実質ゼロ』という目標方針が発表されました。
これ自体は、とても喜ぶべきことだと思います。
というか、世界からの批判を浴びてきた経緯があったので、「ようやく」というのが正直なところかもしれません。
こんな思いも湧いてきてしまいます。
残念ながら、日本はとても取り組みが遅い。。
トラブルを事前に予測して、予防的な処置ができないことが多いわけです。
結局トラブルが起こってから、ようやく重い腰が動くという流れです。
場合によっては、取り返しがつかなくなるのでは・・・
日本人文化の特徴なのかもしれませんが、先進的な意思決定はきちんと検証されずに毛嫌いされ、「出る杭は打たれる」として多くは黙殺される。
理解されるのに時間が掛かり、結局問題はダラダラと先延ばしになって、遅きに失する。
このパターンがこれまで幾度となく繰り返されてきています。
戦争の時もそうでした。現場ではもう無理と思っているのに、大本営ではその危機感を叫ぶ者が遠ざけられ、正しい判断がなされませんでした。
東日本大震災の時も、福島原発の危険性が数十年前から叫ばれていたのに、先延ばしになっていたところで、大震災に遭い、原発の大事故につながりました。
コロナ対策でもそうかもしれません。
気象変動問題もその一つでしょう。
問題が大きくなってからでしか、対処がされず先延ばしになってしまうのです。
残念ながら、この感じ今後も繰り返されていくのではないかと危惧しています。。
しかしながら、菅政権の方針発表は大きな期待でありますし、各地域でも改めてエネルギー政策の見直しが図られているようですので、応援していきたいと思います。
まぁ、なんでも政治の責任にすることも良くないことでしょうし、
悲観していても問題は解決されないし何も発展がありません。
良い政治判断は応援するとともに、自分ができることから行動していくことが大切なんだと感じます。