人間の傾向?偏見・思い込み・差別傾向がもたらす世の中の不幸
日常にあふれる「偏見」の会話

「だから中国人は信じられないよな」

「イスラム教徒はコワイねぇ・・」

「やっぱり大人は冷たい・・」
こんな感じの会話、ちまたであふれていませんか?
人は嫌な思いをすると、個人ではなく、集団のグループを対象を不安や恐怖、憎しみの対象として思い浮かべる傾向があります。
その集団グループの人達が本当に全員悪い人であるわけではないはずなのに、太古の昔から人間はこのような認知をする傾向があります。
このような人間の認知傾向の呼び名
ふと、こんな『個別の経験をグループ全体に当てはめてしまう人間の傾向』の呼び方を調べてみました。
一般的には、以下のようなもの。
ステレオタイプ(Stereotype)
ある集団に属する人々はみな同じ特徴を持つ、と決めつける認知の傾向。例えば「大人は皆冷たい」「中国人は犯罪者だ」など。
偏見(Prejudice)
根拠が乏しいのに特定の集団に対して否定的な感情や評価を抱くこと。ステレオタイプが感情や行動につながったものといえる。
さらに、学術的には以下のような呼び方があるようです。
過度の一般化(Overgeneralization)
個々の体験を全体に拡大してしまう認知のエラー。認知行動療法などでもよく言及される「認知の歪み」の一つ。
内集団・外集団バイアス(In-group / Out-group bias)
「自分の属する集団(内集団)は正しく安全」「外の集団(外集団)は危険で悪い」と認識する傾向。戦争や民族対立の根底にある。
アトリビュートの誤謬(代表性ヒューリスティックや帰属の誤謬)
少数の事例を「その集団の典型」と見なしてしまう認知バイアス。

一般的には偏見・ステレオタイプなどと言うらしいのですが、個人的は、『内集団・外集団バイアス』というのは、割と納得できる説明でしたね。
例えば、もしあなたの知っているある中国人が、

「日本人はヒドい人間ばかりだよ」
と言ったとしたら、あなたはどのような反応をしますか?
「そりゃ、酷い日本人も居るかもしれないけど、良い日本人もたくさんいるよ」
と反論したくなるのではないでしょうか?
という事は、逆の立場だったら同様に感じるはずでしょう。
「中国人も良い人はたくさんいるよ」
「イスラム教徒は大部分は温和で良い人ばかりだよ」
「大人にも良い大人はたくさんいるんだよ」
そうなんです。
これらの人間の認知傾向は、簡単に言うと『事実ではない、ただの勘違い』でしかないわけです。
人間の認知の勘違いを修正すれば、不幸を幸福に変えることが出来る
人類の歴史の中で、この認知のズレとも思える「偏見」でどれくらいの人が不幸に陥れられた事でしょうか?
ステレオタイプの権力者が発信する情報に、人々が洗脳されて、「内集団・外集団バイアス」が掛かることによって戦争が起こり、どれくらいの人間が不幸に陥ったことでしょうか?
根底には、この人間が起こしがちなステレオタイプの「認知の勘違い」が原因です。
ということは、人類の平和と幸福のためには、もう一度自分の認知を考え直してみる必要があるわけですよね。
「自分が批判している集団は、本当に全員批判の対象なのか?」
「あの人が言っている悪口の対象グループは、本当に全員悪者なのか?」
「Youtubeで伝えているあのグループは、本当に悪いグループなのか?」
「マスメディアが伝えている課題グループは、全員が課題対象なのか?」
「ステレオタイプ的発言」による「偏見」は、事実を歪曲し、多くの人を不幸に陥れる傾向が多々あります。
これは、人間の誤った認知が起こしやすい「勘違い」の現象であり、人類は今なお歴史的にこの過ちを繰り返しているのではないでしょうか?
未だに私たち個々人も、マスメディアやSNSによって操作された情報によって踊らされ、誤った認知で物事を捉えてしまう傾向があります。
常に個々人が注意して、「偏見」を取り除いて物事を見つめていく姿勢が必要だと感じますし、そうすることで、人々の余計な不幸を減らし、幸福を増やすことができるのではないかと感じます。
